まほ(以下略)前夜その2

  • あいさつ

未玖「七時になりました。ニュースの時間です。メインキャスターの天城未玖」
怜奈「同じく桜方怜奈です」
春「更に同じく青崎春です」
未玖「三人合わせて、ニットウ(「日」記にデータを「投」稿したぞ)ズです」
春&怜奈「!?」

  • まず、そのグループ名を変えようぜ

春「というかさ。なに、そのニットウズって」
未玖「日記に(以下略)です」
怜奈「でも、芸がなさすぎだと思います」
未玖「シンプル・イズ・ベストです」
春「でもさぁ。これじゃ、日当ズに間違えられると思うよ。俺たちは金の亡者かと」
怜奈「春さんがそれ言います?」
春「ぅ」
未玖「正に異に的を得たグループ名だと思いますが?」
春「……いやいやいや! それじゃ、ダメだって! やっぱり、もっと格好良い名前にしないと!」
怜奈「あ、こういうのはどうですか? 3人だけど、こいこい4」
未玖「提出済みですね」
怜奈「…だったら、未玖さんはどんなグループ名が良いんですか? ニットウズ以外で」
未玖「そうですね…では、オタクーズで」
怜奈「却下! 却下です! というか、なんですかソレ! 未玖さんしか当てはまってないじゃないですか!」
春「どう突っ込んで良いのやら」
未玖「自分がオタクと認めたくない気持ちは分らないでもありませんが…ダメですね」
怜奈「そ、そんな眼で私を見ないでください!」
春「…もうさ。俺たちの名前の頭文字を取って、「ミハレーズ」で良くね?」
怜奈「春さんが言い始めたことじゃないですか!」
未玖「ですが、こいこい4よりずっとマシですね」
怜奈「…そうですね。オタクーズなんかより数千倍マシです」
未玖「・・・・」
怜奈「・・・・」
バチバチバチ
春「あー…じゃあ、「ミハレーズ」で決定と言うことで。てか、にらみ合うの辞めない?」

  • 真面目にニュース…というか、推測

春「それじゃあ、改めて」
未玖「七時過ぎて十五分になりました。ニュースの時間です。メインキャスターの天城未玖」
怜奈「同じく桜方怜奈です」
春「更に同じく青崎春です」
未玖「三人合わせて、ミハレーズです」
春&怜奈「イェーイ(ヤル気なさげに)」
未玖「では、最初のニュースです。なんと、まほ(省略)の主人公の名前が公開されました」
怜奈「結構前にですね」
未玖「…オレンジ色の髪をしたのが火乃香で、もう一人は瑞樹ということです」
春「火乃香はベタな元気少女。瑞…樹はベタな天然優等生だとか」
怜奈「ぶっちゃけ、プリキ―――」
未玖「それ以降は禁止事項です」
春「で、この瑞樹ですが、微妙に謎に包まれた存在です。というか、判断が難しい」
怜奈「どういうことですか?」
未玖「それは私が。実は名前公開前に二つのアイコンが展示されたのですが、火乃香の方は名前公開に当たって、オレンジ髪の方だと確信が持てたのですが、瑞樹の方は判断しかねるんです」
春「ちなみに、実は火乃香の方はアイコンの前に名前がポツリと出てるけどね」
怜奈「もう一つのアイコンがあるじゃないですか。紫の髪の」
未玖「アレは春さんと同類みたいです」
怜奈「ああ。女装キャラなんですか」
春「!?」
未玖「それはともかく。瑞樹=紫が一番の有力説ですが、断言は出来ないという事です」
怜奈「なるほど…そういえば、他にも黒髪のオリキャラが出てましたね」
未玖「それは分りません。もしも、まほ(省略)に登場するのだとしたら、タキシード仮面の役割かと」
怜奈「そうですか……あれ? 春さんは?」
未玖「そこで鬱になっています」
春「どうせ俺は女顔さ…間違えられて変質者に声掛けられたり、女湯に無理矢理連れてかれて、男だと気付いた瞬間タコ殴りにされる…ハハ…ハ……」
怜奈「・・・・」

  • その二人について

春「そういえば、火乃香は俺と怜奈の同級生なんだよな」
怜奈「そうですね。…というか、もう復活したんですか」
春「まあ…もう色々あったし」
未玖「色々がなんだとはともかく、瑞樹さんも同級生ですよ」
春「う…瑞樹か……嫌な事を思い出すな」
怜奈「嫌なこと?」
春「嫌なこと」
未玖「詳しくは小説「僕の日記」を見てください」
春「それはともかく、やっぱあの二人って部活に入ってるのかな?」
怜奈「そうですね…私的には火乃香さんはラクロス部。瑞樹さんは科学部ですね」
春「もう、まんまだな」
怜奈「シンプル・イズ・ベストです!」
未玖「人の台詞をパクらないで下さい。…そういえば、春さんと怜奈さんは何か部活に入っているんですか?」
春「…多分」
怜奈「上に同じです」
未玖「何故、自分が部活所属しているかどうかも分らないんですか」
春「いや、さぁ。デフォルトでは帰宅部なんだけど、ホラ。向こうじゃ色々あるし。もしかしたら、ソフトボール部とかになってるかも」
怜奈「だったら、私は芸術関係の部活ですね」
未玖「流石にそれはどうかと思いますね」

  • タイトルはどうするんだろう

未玖「いまだに名前が決まっていない、まほ(ry 。なので、コチラである程度決めてしまいましょう」
怜奈「勝手に決めて良いんでしょうか?」
春「まあ、参考になれば良いんじゃない?」
未玖「ということで、怜奈さん」
怜奈「え、そ、そうですね…では、いつも省略しているから、魔法少女RYというのはどうでしょう?」
春「おお! なんか、マトモだ!」
怜奈「なんですか、その私=ネーミングセンス0みたいな言い方は」
未玖「自覚はしているんですね」
怜奈「・・・・」
春「じゃあさ、未玖はどうなんだ?」
未玖「ここは、主人公の名前から取ろうと思います」
春「ほのかん?」
未玖「…はダメのようですから、ここは二人目の主人公の名前も取って―――」
怜奈「ほの×みず…「魔法少女ほの×みず」なんてどうでしょう」
春「おお! 今回は冴えてるじゃん!」
怜奈「どうです。私だってこれくらいは―――イタ! な、なんで殴るんですか!?」
未玖「人のアイデアを盗むとは…犯罪ですよ!」
怜奈「えぇー」

  • ぶっちゃけ、アレはあるのかと

未玖「向こうにはコミケがあるのかどうか。どれが心配でたまりません」
春「果てしなくどうでも良いな」
怜奈「どうでも良いとはなんですか! 良いですか、コミケというのは一種の聖地なんですよ!」
春&未玖「・・・・」
怜奈「…って、朴念仁の人と犬耳の人がいってました」
春「ふーん」
未玖「やはり、そういうことですか」
怜奈「だ、だからそんな目で私を見ないでください! それに、私はオタクじゃありません!」
春「必死で反論するところが怪しいよな〜」
未玖「モロバレですね」
怜奈「ち、違うんです! 決して違うんです!」
春「はいはい」
未玖「そうですか」
怜奈「――――――――ッ」
タッタッタッタッタ……
春「おーい! どこへ行くんだよ!…って、なになに。『お・い・か・け・な・い・で・く・だ・さ・い』?」
未玖「少しからかい過ぎましたか」
春「ちょっと反省しないとな」
未玖「…はい、反省会終わり〜」
春「ロケット団かよ」

  • ヘタレもそうですか

怜奈「う…うぅ…春さんも未玖さんも酷すぎです……私は、ただ少しだけそういうのに詳しいだけなのに…」
???「それで良いのか?」
怜奈「あ、貴方は…!」
ヘタレ「俺には説得や同情なんて似合わないがな。同士にかける言葉なら持ち合わせている」
怜奈「ということは、貴方も…!?」
ヘタレ「ああ。だが、世間はオタクに厳しい。アイツも、エンペラーDなどというロボットアニメにハマッているくせに、俺がアニメやフィギュアを買おうとすると、いつも変な目で見るんだ…!」
怜奈「わ、分ります! 分ります、その気持ち! 私もそうです。ちょっと、興味があるからゲームを買ってみたら、店員さんにも変な目で…」
ヘタレ「そうだ。だが…俺たちには他にも仲間がいる」
怜奈「仲間…!?」
犬耳「それは…」
朴念仁「僕たちだ」
怜奈「あ、貴方達は…かつて、母さんとともに戦っていたという…!?」
犬耳「フッ、懐かしい話だな」
朴念仁「そうだな。だが、僕たちは今もなお戦っている」
ヘタレ「ああ。コミケという聖地でな!」
怜奈「あ…ああ……」
犬耳「…ところで今、売り子を一人欲しがっている所があるんだが、話を聞いてみる気はないか?」
朴念仁「そこは「デモクル」というサークルで―――」
怜奈「コミケに新たなる旋風を巻き起こす…ですね」

新しい売り子を仲間にした、ある一つの同人サークルの売り上げは急上昇したとかなんとか。

  • で、こっちは

春「…帰ってこないな〜」
未玖「これではニュースが進みませんね。もしかしたら、放送打ち切りも考えないといけませんね」
春「ちょ、ちょっとそれはマズイって! 俺の出演料がなくなるだろ!?」
未玖「私に言われても……。あ…」
春「ど、どうしたんだ?」
未玖「ディレクターのあの二人がいません」
春「朴念仁と犬耳の人…だっけ?」
未玖「はい。しかし、本当にどうなるんでしょう。この番組は」
春「俺の出演料がぁ〜〜!!」