実習先のスタッフが、オリエンテーションで薦められていたので、
元々読みたかったこともあり、良い機会だと読んでみることに。


ドラッカーを野球と絡めて分かりやすく翻訳しており、
(と言っても自分は読んだことありませんが)
マネジメントってこういう物なんだなーと、なんとなくイメージ出来る、
入門書のような本で、チームで活動するときに心掛ける一つの指標という点では、
まあ、参考になりました。


が、一つの物語としては非常にがっかりする出来でした。
マネジメントの大切さを説く本ですから、ダイガードにおける
振動地雷*1ばりの万能っぷりをみせるマネジメントはともかく
いかんせん、主人公に好感が持てませんでした。


マネージャーでありながら実は「野球嫌い」という一面がありますが、
その原因は自分は女だから野球選手にはなれない、
しかも小学生の頃、自分より野球が下手で、軽く見下してた
幼なじみの少年に(飽くまで性別の所為で)負けたという嫉妬と、
それは女は野球選手になれないことを教えてくれなかった周りの所為だと
言い放つ被害妄想が入っている頭の痛くなる子です。


しかも、終盤でまた勝手に悲劇のヒロイン発動して、周りに当たり散らす始末。
なのに、周りが生暖かい目で受容してるものだから、結局最後まで治らないし。
お前、最高峰健気ヒロイン爽子ちゃんを少しでも見習えよ!


ストーリーに全く関係のない、突然すぎるお涙頂戴展開といい
まるで携帯小説を見ている気分でした。
これ、アニメ化するみたいですが、肝心のストーリーがコレじゃ期待出来そうにないなぁ……。


総評
マネジメント以外は期待しない方がいい。

*1:ロボットアニメでかつ、主人公企業とはライバル関係にある、軍の兵器にも関わらず、その作戦成功率は90%以上という脅威の万能地雷