■
ちょんまげ、ちょうだい ぽんぽこ もののけ江戸語り (角川文庫)
- 作者: 高橋由太,Tobi
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: 文庫
- クリック: 86回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
文章が読みやすくて、3〜4時間で三冊全てを読み切ることが出来ましたが、
結局最後までよくわかんない話でした。
いや、内容自体は、まあ理解出来るんですが、
作者の力の入れ所とおれの認識に大きなズレを感じると言うか、
感情移入のしどころが判らないまま終わってしまったというか。
江戸時代を舞台にした和風ファンタジー物で、
江戸時代まで生き延びた、かの有名な安倍清明が
武田信玄とか真田幸村といった名だたる武将を蘇らせて
江戸の武士たちの抹殺を目論むって話なんですが、
実在する武将たちの説明・蘊蓄に重点を置いていて
肝心の主人公たちの描写が圧倒的に足りないため、
主人公たちに感情移入する前に最終決戦が始まるわ、
挙句、主人公は最後まで(展開とキャラクターに)振りまわされっぱなしで
活躍しないまま物語が終わってしまうなど、
盛り上がりに乗れないまま終わってしまいました。
歴史物だから、歴史に疎いおれみたいな読者のために
江戸時代・戦国武将の情報を提示してくれたのは凄いありがたかったんですが、
復活した武将さんたちもページの関係か、あっさり死んじゃってるし、
やっぱりページ配分間違えたんじゃないかなー、これ。