そよたんのプロット紹介。
とりあえず、プロローグと各二話だけ。

そよ風とともにReturn

略して、「そよたん」or「そよ風R」


〜あらすじ〜

まだ二十歳にも満たしていないものの、
「両色の翼(りょうじきのつばさ)」として名を轟かせている傭兵、
佐久間翔(さくましょう)とナツキ=トレイン。
しかし、翔の流されやすい性格の為、
迷子の猫探しから遠い故郷の息子への手紙の配達と、
財政が荒む中、殆ど「なんでも屋」と化してきていた。
そんな中、いつも通り依頼を持ち帰った翔の手には、高収入の傭兵募集のチラシがあった。
ナツキは久しぶりに傭兵らしい仕事ができ、更に高収入とウキウキ気分で参加することに。
その時二人はこの選択が、自らを歴史の陰に隠れた大戦に身を投じることになるとは、夢にも思っていなかった……。



プロローグ「両色の翼」


翔とナツキがやってきたのは、小さなテント。
そこには、四人の同業者―傭兵―がいた。
この仕事は、並大抵の人物ではこなす事が出来ないらしく、
翔とナツキがここに来る道上で襲われたのも、二人の実力をテストするものだったらしい。
四人の傭兵達は、「ジュール=ドッグライク」「リン=ライラル」「キース=ノートン」「神楽刹那」と名乗り、
翔とナツキは、この作戦では「グランオーレ王国」という国の部隊との共同戦線を張ると説明を聞く。
作戦開始の時間。翔たちは敵の本拠地へ少数先鋭の奇襲をかける。


## ナツキ=トレイン篇


第一話「右手に刀、左手にスケッチブック」


前の戦い―アーティファクトインパクト―から既に半年が過ぎようとしていた。
ナツキは翔と別れ、今は自由気ままな一人旅を楽しんでおり、
このナツキのいる「トップ大陸」と隣接する「マニャーナ大陸」へ行こうとしていた。
しかし、そのマニャーナ大陸へ通じる唯一の通行手段である掛け橋が壊れていた。
しょうがないので、ブラブラしていると誤って崖から落ちてしまう。
――奇跡的に生きてるナツキが目を覚ますと、そこには翔にソックリな人物がいた……。


第二話「The Girl with the Hand Gun」


前話から更に半年後。
ナツキはトップ大陸でもそこそこ名の知れる貿易の街「パンナコッタ」に来ていた。
久しぶりの大きな街に心浮かれる反面、元々の警戒心の強さが災いして、多少のストレスを感じていた。
とにかく、すぐにでも人混みの中から逃げ出したかったナツキは不意に声を掛けられる。
イライラしていたナツキの態度にも臆さない声の主は「カトリエ=ブローニング」と名乗る女性だった。
いきなり馴れ馴れしい態度でナツキに話しかけてくるのをナツキは無視し、
カトリエの性で余計に溜まったストレスを発散しようと、
一人で賞金の掛かった手配魔獣を倒すことにした…。


## 佐久間翔篇


第一話「家出少女と傭兵と〜そして彼は流される〜」


アーティファクトインパクトから既に一年と三ヶ月が過ぎていた。
翔はナツキと別れた後、持ち前の流されやすい性格もあり、「リンゴ=フルーチェ」という少女と旅をしていた。
ナツキといた頃と変わらず、なんでも屋みたいな事をして金を稼ぎながら訪れたのは、
アーティファクトインパクトで共同戦線を張った「グランオーレ王国」。
実は、ここに来た理由は翔が二人の女性と交わした約束の為だった。
そして、その帰り道。翔とリンゴは自らを「フィオナ=D=グランオーレ」と名乗る女性に護衛の仕事を依頼される。


第二話「此処にもバカはいた〜バカは一人とは限らない〜」


翔とリンゴ、そしてフィオナの三人は森の中で迷子になっていた。
必死に出口を捜すも、見える景色は変わらない。
そんな中、アーティファクトインパクトで共に戦った戦友、神楽刹那に出会う。
刹那は財布が底をつき路上に迷っていたと話し、翔に協力を求める。
深く考えず許可を出した瞬間、刹那のパンチが溝に入り翔は気絶する。
目を覚ました翔は、一人の女の子に出会い彼女からここが山賊のアジトだと聞く。
彼女は「青崎春」と名乗り、「俺は男だ!」と怒り半分悲しさ半分の表情をしながら、その場を去った。
――とりえあえずだが、周りの地形を把握した翔の脱出作戦が始まる……?


時間軸的にはナツキ→翔で、実際ナツキ篇から始まる予定なので、
翔篇のストーリーは正しくは、ナツキ篇総計話数+翔篇の話数になる。